SNS投稿は「お客様の困りごと」から考える

SNS投稿は「お客様の困りごと」から考える 発信・SNSの整え方

SNSをがんばって投稿しているのに、思うような反応がない――。
そんな経験はありませんか?

わたしも会社のアカウントを任されていたときも「なぜ伝わらないんだろう」と戸惑ったことが何度もありました。

振り返ってみると、投稿が商品の紹介ばかりになっていて、相手がどんなことで困っているのかを考えられていなかったんです。

大切なのは「見込み客は何に困っているのか?」という視点を持つこと。

相手の困りごとに寄り添った発信は、「これは自分のための情報だ」と感じてもらいやすく、結果として反応も変わっていきます。

商品説明だけでは伝わらない

SNSで発信していても、投稿が「商品の説明」だけに終わってしまうと、なかなか読んでもらえません。
わたしも以前、新商品が出るたびに、商品の特徴を一生懸命紹介していたのですが、正直なところ反応があまりありませんでした。

なぜなら、商品やサービスそのものよりも「今、自分が何に困っているか」の方がお客様にとって切実だからです。

自分にとって必要なものか?どう役立つのか?
自分ごとに受け取れないと、興味を持ってもらえません。

かといって、商品の説明をしなくていいわけではありません。

以前こんなことがありました。
会社のInstagramでさらっと商品紹介をするつもりが、「商品の価格が書いてないから、いくらなのかわからない」とお客様から苦情に近いニュアンスのコメントが入ったんですね。

お客様にはすぐに返信をして、キャプション(Instagramの文章を書く部分)にも価格を追加することで事なきを得ました。

必要最低限の情報は、お客様にもわかりやすく、もれなく書いておく必要があると実感しました。

そして、ただ情報を並べるだけでは「自分に関係がある」と思ってもらえません。ここに“困りごとへの寄り添い”が加わることで、はじめて投稿が届く形になるのです。

“困りごと”に寄り添うと反応が変わる

お客様の困りごとに寄り添った投稿は、「これは自分のための情報だ」と感じてもらいやすくなります。

たとえば飲食店なら――

  • 「今日のランチ選びに迷う」
  • 「子連れでも入りやすいお店を探している」

こうした声に合わせて「おすすめランチセット」や「ベビーカーでも安心な席あります」と発信すると、読んでいる人にとって身近で役立つ情報になります。

写真は“思わず食べたくなるようなランチセット”。
店内の様子も「ベビーカーが置ける」「おむつ替えスペースがある」など、お客様視点で伝えると安心して来てもらえます。
「ミルク用のお湯あります」といった一言も立派な投稿ネタです。

さらに「この投稿を見た人限定の特典」として、来店きっかけを作ることもできます。

わたしも会社のSNSを担当していたとき、商品の説明だけを載せるより、「こんなときに役立ちます」という使い方を添えた投稿をした方が、コメントや保存が増えるのを実感しました。

お店の人からすれば当たり前のことでも、お客様にはわからないことが多いものです。

そんなお客様の困りごとに触れると、ただの“紹介”ではなく“提案”に変わり、読んでいる人の行動につながりやすくなるのです。

具体的な視点の持ち方

「お客様の困りごとに寄り添う」といっても、すぐには思いつかないですよね。
まずは身近なところからヒントを拾っていきましょう。

  • よくある質問を拾う
     店舗や問い合わせで、別のお客様から同じような質問が何度も来たりしていませんか?それは、困りごとのサインです。
     その答えを投稿にすれば、同じ悩みを持つ人の目に留まりやすくなります。
  • 検索キーワードやDMを参考にする
    たとえばGoogleで「〇〇 使い方」と入力すると出てくる候補は、多くの人が実際に検索している“困りごと”です。
    また、SNSで「どうやって使えばいいですか?」とDMをもらったら、それは投稿ネタのヒント。
    1件の声は氷山の一角で、同じ悩みを持つ人が他にもいると考えるのがポイントです。
  • 既存のお客様を観察する
     リピーターや常連さんとの会話、レビューに出てくる一言から、困っている場面を見つけられることがあります。

こうした小さな視点の積み重ねが、発信の切り口を豊かにしていきます。
商品説明から一歩踏み込んで「こんな困りごとを解決できますよ」と伝えることで、相手の心に届く投稿に変わっていきます。

まとめ

SNS投稿は、商品の説明だけでは伝わりにくいものです。
大切なのは「お客様は何に困っているのか?」という視点を持つこと。

今日の一歩として、次の投稿をするときに「よくある質問」や「お客様から聞かれたこと」を一つ取り上げてみてください。

完璧でなくても大丈夫!小さな寄り添いを積み重ねることで、発信は必ず“届く形”になっていきます。

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